校長の言葉。概要は次のとおり。
「コロナ禍と50周年記念の鍔迫り合いの年でした。コロナ禍でできないことがたくさんありました。大阪桐蔭高校吹奏楽部鑑賞も連合運動会もできませんでした。この卒業式では合唱も『別れの言葉』もできません。」
「でも、悲観する必要はありません。50周年記念運動会、50周年記念航空写真撮影、50周年記念風船飛ばしもできました。」
「心残りは、卒業式で皆さんに『別れの言葉』を語ってもらえないこと。だから、私が『別れの言葉』を作りました。曲は運動会で皆さんが使ったレットイットビーと明日に架ける橋の2曲です。ご覧ください。」
こうしてステージに設置した大スクリーンに、卒業生の1年生の頃のあどけない表情を映し出すところからスタートしました。
そして、2年生、3年生・・・と、成長と思い出の軌跡をたどりました。さらに、6年生の楽しかった思い出の場面を振り返りました。
式場にいる全ての人の視線がスクリーンに向けられていました。
卒業生の子どもたちの明るい笑顔がスクリーンに映り出されるたびに、別れ難い気持ちが募っていきました。
すると、担任の先生たちの嗚咽がレットイットビーの曲と共に体育館にずっと響いていました。
「別れの言葉」の動画は10分弱。
動画が流されている時間の何かが込み上げてくる空気感を、岩田カメラマンはしっかりとカメラに収めていました。
岩田カメラマンの見た卒業式④
投稿日:
執筆者:naka2blog