６年生が２人、校長室にやって来ました。一人はノート、一人はiPadを持って。
「校長先生にお願いがあって来ました。畑のこの場所が寂しい感じがするのでお花畑を作らせてください。」
との訴え。
ノートには計画が書かれており、iPadには春に咲かせたい花の画像がたくさん用意されていました。
「おお！！とっても嬉しいなぁ！学校のことを考えてくれてありがとう。さすがは６年生！でも、この場所はあまり日が当たらないし、ここは子どもたちがトカゲ探しで歩き回るから、踏み固められちゃうね。ここを花畑にするなら、ブロックをたくさん用意して花壇にしないと・・・」
私のネガティブな言葉が続き、少し顔が曇る６年生。
「ダメですか？」
「別の場所に作るのは？例えばこの校長室の目の前なら、日もよく当たるし、子どもたちも通らないからできると思うよ。」
「えっ？！！いいんですか？」
「もちろん！！何の花の種が必要か、花の名前と値段をメモに書いておいで。そして、教頭先生にお金の相談をしてみて。」
６年生の２人は晴れやかな顔になって、校長室をあとにしました。
