冬休みおみくじ（先着限定）

教務担当の総括教諭の先生は、毎日、昇降口に立ち、子どもたちを見送っています。
あいさつを交わし、声をかけて、気持ちよく子どもたちが下校できるように、気を配っています。
この日は終業式。先生は首から大きなメッセージを書いた紙をぶら下げていました。
紙には「よいお年をおむかえ下さい」と、書いてあります。
そして、その横には「冬休みおみくじ（先着限定）」との言葉。
「おみくじ」の言葉に興味を示した子どもたちが、先生の近くに続々と集まって来ます。
子どもたちは、先生が持つピンク色の金魚鉢のような入れ物に手を入れると、中から２つ折りになった付箋を取り出します。
「やった！大吉だ！」
「あっ！私も大吉・・・」
「俺も大吉だよ・・・」
どうやらこのおみくじは、大吉しか出ない幸運のおみくじのようです。
１つ１つのおみくじには、先生直筆のメッセージが記されていました。
おみくじを引いた子どもたちは、きっとよい年を迎えることでしょう。