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授業観と授業論

投稿日:2021年2月8日 更新日:

1枚目の写真に担任の先生の授業観と授業論が凝縮されています。
教育書をたくさん読んで勉強している先生ならば、「この先生はしっかりとした授業観と授業論をもっている」と、写真を見てすぐに分かります。
「1年生の子どもたちをよくぞここまで育ててくれた」と、絶賛されるかもしれません。
さて、よく見かける普通の授業は、手を挙げて先生に指名されると立ち上がり、先生に対して答えるという授業。そして、再び、手を挙げて指名された別の子どもが、先生に答えるという授業です。
いつも、「先生→子ども→先生→子ども→先生→子ども」と、いう流れ。
子どもは先生に言葉を届けるので、他の子どもたちは蚊帳の外。他の子どもたちが聞いていようが聞いていまいが関係無し。それに、小さな声で話そうが、長々と分かりにくく説明しようが関係無し。先生が分かりやすく通訳してくれちゃうのです。
最悪の授業は先生が喋りっぱなしの授業。子どもは、たまったもんじゃありません。ただただ、聞かされ続ける苦行に耐えるのです。
これは、「先生→→→→→→→→→→→→→」
と、いう流れ。
写真をもう一度見てください。子どもたちは立って答える子どもに、おへそを向けています。目を見ています。先生の指導の賜物です。
答える子どもは、先生に答えるのではなく、おへそを向けた子どもたちに対して答えているのです。
しっかりおへそを向けて目を見て聞くから、聞く力が育ちます。
さらに、他の子どもたちに伝えるために、大きな声で話そう、分かりやすく答えようとするので、話す力が育ちます。
「先生→子ども→子ども→子ども→子ども」と、いう「子ども主体の対話的な授業」の流れに繋がるのです。
たかがおへその向き。ここに「子ども主体の対話的な授業」を目指す授業観や授業論が込められているのです。
追記すれば、先生が指先まで伸ばして手を挙げて見せる授業技術が、子どもたちの挙手の指先をも伸ばしているのです。
フレッシュティーチャーなのにスーパーティーチャーに化けました。

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