6年生の音楽の鑑賞の授業。
扱う教材は「越天楽今様」。平安時代に作られて和楽器の奏でる音が印象的な曲。
正直に言えば、子どもウケはあまり期待できない曲。いったいこの1曲で40分間をどうもたせるのでしょう?
まずは曲名を伏した音声を子どもたちに聴かせます。ここで先生は「どこの国の音楽だろう?」と4択クイズを出題。
中国の音楽と思う子どもが意外にも圧倒的多数。
ここで先生は「越天楽今様」という名の日本の平安時代の音楽であることを説明。
次は演奏している動画を視聴させながら、楽器の名前と音色の確認。
次に和楽器の「『ひちりき」』と『竜てき』をオーケストラの楽器にするならどれ?」と、6択クイズ。
最後にこの曲には歌があることを抑えて、A・B・C・Dの4つの歌のメロディーパーツとどのように一致するかを、再度、「越天楽今様」を聴きながら考える問題。
さらに「越天楽今様」を2倍速にして聴かせ、歌のメロディーパーツがA・B・A・B・C・D・C・Dと、なっていることを再確認。
・・・と、いつの間にか40分間。あっという間に授業終了。
クイズのような問題を考えさせながら「越天楽今様」を何十回も聴いたり観たりしていました。
見事な教材。売れるレベルのハイクオリティ教材。
こんなすごい教材をオリジナルで作ってしまう先生は、恐ろしいくらいにすご過ぎます。